ハイザール(ロサルタンカリウム+ヒドロクロロチアジド)50mg/12.5mg
ハイザールは、強力な高血圧症治療薬です。有効成分として、1錠にロサルタンカリウムを50mg/ヒドロクロロチアジドを12.5mg含有しており、持続性アンジオテンシン�U受容体拮抗薬(Angiotensin II Receptor Blocker:ARB)/利尿薬合剤とも呼ばれています。ハイザールは、世界97の国または地域で発売されており、各国の高血圧治療ガイドラインでも推奨されているお薬です。日本でも2006年に承認されており、プレミネント配合錠LDという商品名でMSD株式会社によって製造・販売されています。
高血圧症の原因は患者によってそれぞれ異なり、高血圧症治療薬単剤では十分に効果を発揮できない場合が多いです。そのため、現在の医療現場では血圧を適切にコントロールするために作用機序の異なる高血圧症治療薬を併用することが一般的です。ハイザールは、この異なる作用機序の高血圧症治療薬2種類を1つの配合剤としています。配合剤とすることで、複数の錠剤を服用する手間をなくし、なおかつ副作用を減らして血圧低下作用を強力にするという利点があります。
それぞれの有効成分の特徴として、ロサルタンカリウムは日本では単剤ではニューロタン錠と呼ばれ1998年に承認されて市販されています。ロサルタンカリウムは、日本で初めて承認されたARBです。服用することで、血圧を上昇させる成分であるアンジオテンシン�Uの受容体に特異的に作用し、血圧低下作用をあらわします。
ヒドロクロロチアジドも単剤で承認されており、1959年から日本で市販されています。ヒドロクロロチアジドは体内のナトリウムおよび水の排泄を促進し、余分な体液を尿として外部に出すことで血圧低下作用をあらわします。体内に余分な血液(水分)があると、心臓はその余分な血液を全身に循環させるため強力に収縮を行い、結果として圧力が強くなり、血圧が上昇します。ヒドロクロロチアジドは、この余分な水分を尿として排出することで心臓の負担を減少させることで血圧を低下させることができるのです。
体内の余分な水分をなくすことで、むくみ(浮腫)の解消効果も期待できます。高血圧症患者を対象とした臨床試験では、ハイザールはロサルタンカリウムおよびヒドロクロロチアジドの単剤服用に比べてより優れた血圧低下作用が示されています。血圧を低下させることで心臓や腎臓等の臓器への負担を減らすことができます。それによって、将来起こるかもしれなかった脳卒中や心臓病、腎臓病等の命にかかわる病気の発症を予防することができ、結果としてより長生きすることができるようになります。
ハイザールを服用するにあたって、注意することが2点あります。まず1つめは、ハイザールの服用によって一過性の血圧低下(ショック症状、意識消失、呼吸困難等を伴う)を起こすおそれがあるので、そのような場合には服用を中止し適切な処置を受けるようにしてください。また、本剤服用中は定期的(服用開始時:2週間ごと、安定後:月1回程度)に血圧をモニタリングすることが推奨されています。血圧計等で定期的に血圧を測定するようにしてください。
2つめは、ハイザールの有効成分ヒドロクロロチアジドは、服用することで利尿作用をあらわすということです。ハイザールの服用タイミングは定められていませんが、夜間に服用してしまうと夜に尿意があらわれてしまうことがあるので、夕刻以降の服用は避けるのが一般的とされています。推奨されている服用方法は午前中(朝食後)なので、とくに問題がなければ、そのタイミングで服用するようにしてください。
ハイザール(ロサルタンカリウム+ヒドロクロロチアジド)50mg/12.5mg
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